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皆さんこんにちは!
黒江システム技研、更新担当の中西です。
省人化システム(FA・ロボットシステム・搬送ライン等)は、多数の部品・制御要素・作業動線が組み合わさる複合的なエンジニアリングの結晶です。その設計意図を確実に現場へと届け、ミスなく製作・施工につなげるために不可欠なのが「図面の書き出し」です。
図面は、設計者の頭の中を可視化する唯一の媒体であり、正しく・明確に・見やすく書き出すことが、すべての工程の品質と効率を左右します。
構造図、レイアウト図、配線図、I/O図、PLC入出力マップなど
各専門領域が図面を通じて意図を理解・調整
→ 「設計者しか分からない図面」では、現場や他部署との連携が崩れるリスク
機械部品・制御盤・配線ケーブルなどの外注先へ図面提出が必要
図面の不備=追加工・再製作・納期遅延
→ 書き出し形式・線種・レイヤー設定のミスが高コスト化を招く
項目 | 具体的内容 |
---|---|
ファイル形式 | PDF、DXF、DWGなど、受け手に応じて使い分け |
スケーリング | 実寸と出力サイズの整合、1:1または1:5/1:10等の明記 |
線種・色分け | 製作物・治具・配線など用途別で視認性を確保 |
注釈・記号・寸法 | 国際標準/JISに基づいた表記、不要な省略は避ける |
改訂履歴 | 図番・版数・改訂内容を明確に記録 |
→ “誰が見てもわかる”ことが最優先。「一人設計」の自己満足を避ける文化が必要
誤差ゼロの製作 → 組立工数の削減 → 工期短縮
現場の混乱なし → クレーム・指示待ちゼロ → 顧客満足度向上
トラブル時も設計意図をすぐに追える → 現場対応力が上がる
→ 設計の価値は“正しく伝わったかどうか”で決まる。
社内標準テンプレートの整備
書き出しルール(ファイル名・バージョン管理)の明文化
CAD→PDF変換時の確認ステップをマニュアル化
出力前レビュー制度の導入(複数設計者で相互確認)
省人化システムは、最終的には現場で“形”にされて初めて成果になります。その“形”を正確に再現させるためには、図面の書き出しという作業が「品質保証の最後の砦」であることを、設計者自身が理解しなければなりません。
黒江システム技研では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
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