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黒江システム技研のよもやま話~第9回~

皆さんこんにちは!

黒江システム技研、更新担当の中西です。

 

~人手不足に勝つ~

 

省人化は“機械を入れること”ではありません。業務可視化→簡素化→標準化→自動化→IT/OT統合の順で設計すれば、投資回収(ROI)と現場満足は両立します。私たちは設計・据付・立上げ・保守修理まで一気通貫。この記事は、はじめての省人化でも迷わない実務の型をまとめました。✨


1|現状診断:まず“人の動き”を見える化

  • ECRS(排除→結合→交換→簡素化)で工程を棚卸し

  • タクト/歩数/待ち/探す/持ち替えを動画&ヒートマップで可視化

  • KPI初期値:OEE、欠品率、不良率、ピッキング生産性、残業時間、障害件数

自動化は“最後”。先にムダを消すほど投資は小さく効きます。


2|どこを自動化する?——“重い×繰り返し×危険”が最優先

  • 搬送コンベヤ/AGV/AMRで“運ぶ人”を減らす

  • 組立・供給協働ロボット+フィーダでサイクル安定

  • 検査AI画像認識+照明設計で目視置換

  • 倉庫デジタルピッキング/自動棚/WMS連携で誤出荷ゼロへ

  • 事務RPA/自動ラベリング/電子帳票で紙を無くす


3|IT/OT統合:データが回らない自動化は“置物”

  • PLC・センサSCADA/MESERP/WMS双方向を設計

  • API/OPC UAでベンダ混在を吸収、ロット・トレースを自動付与

  • リアルタイム見える化:ダッシュボードで稼働・アラーム・在庫を一画面に


4|設備選定の“5つの物差し”⚖️

  1. タクト適合:目標CT±10%以内

  2. 柔軟性:型替時間、パーツ変更の手数

  3. 保守性:消耗品点数、工具不要性、MTBF/MTTR

  4. 安全:PLr/SIL、ガード、協働要件

  5. TCO:電力・エア・保守費・教育費を含む総保有コスト


5|投資計画:ROIを“式”で決める

  • 年労務削減+歩留まり改善+機会損失回収 −(減価償却+保守費)=年間便益

  • 回収期間24〜36か月を目標に、**段階導入(PoC→部分導入→本格展開)**でリスク低減

  • 補助金税制は工程初期に検討(仕様に影響)


6|設計〜立上げの流れ ⏱️

  1. As-Is/To-Beプロセス図作成

  2. レイアウト・配線配管計画(BIM/3Dで干渉チェック)

  3. FAT(工場受入)→据付→SAT(現地)→本稼働

  4. 作業標準書・教育(動画マニュアル&点検表)


7|“失敗あるある”と回避策 ➡️✅

  • 自動化前のムダ放置 → まずECRS

  • 過剰スペック → タクト・品質に必要十分で選定

  • 型替地獄治具共通化クイックチェンジ

  • データ孤島API/バーコードで連携前提設計

  • 保守属人化部品標準化遠隔監視


8|見積比較チェックリスト ✅

  • 仕様書のタクト・良品率定義

  • 安全レベル/リスクアセスメントの有無

  • FAT/SAT範囲、教育時間、初年度保守

  • スパアパーツ同梱と納期

  • サイバー対策(初期PW変更、VLAN、VPN)


9|導入後のKPI設計(例)

  • OEE:+10〜20%

  • 人時生産性:+30%

  • 不良率:-30%

  • ピッキング誤り:-80%

  • 重大停止MTTR:-40%(遠隔一次対応)


10|まずは“1週間の現場診断”から

動画可視化と生産データで省人化ロードマップを作成。概算・工程・ROIA3一枚でご提示します。
**「人が価値を生む仕事」に人員を戻す。**それが私たちの省人化です。✨

 

 

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