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黒江システム技研のよもやま話~第15回~

皆さんこんにちは!

黒江システム技研、更新担当の中西です。

 

~省人化システムで現場はこう変わる~

 

 

「人手不足をなんとかしたい」「ミスを減らして生産性を上げたい」と感じている現場は、年々増えています。

  • 作業スタッフが集まらない😢

  • ベテランが退職して、ノウハウが失われつつある

  • 残業が多く、働き方改革にも対応しきれていない

  • ヒューマンエラーによるクレームやロスが気になる

そんな状況を根本から見直す手段の一つが、省人化システムの導入です。
今回は、**「設計〜設置までの全体像」**を、できるだけ分かりやすくお伝えしていきます💡


1. そもそも「省人化システム」って何?🤔

省人化システムとは、簡単に言うと
**「人がやっている作業を、機械・IT・仕組み化で置き換える/支援するシステム」**のことです。

たとえば…

  • コンベア+ロボットアームでの自動仕分け

  • センサーでの自動計量・検査

  • AGV(無人搬送車)による運搬の自動化

  • タブレットや表示器での指示・記録のデジタル化

など、現場によって形はさまざまですが、共通しているのは

「人にしかできない仕事」に人を集中させ、
「繰り返し作業」「重い・危険な作業」はシステムに任せる

という発想です✨


2. いきなりロボット導入…は失敗のもと?😅

よくあるのが、
「とりあえずロボットを1台入れてみよう」
というスタートの仕方です。

もちろん、テスト導入自体は悪いことではありませんが、

  • 周辺のレイアウトがそのまま

  • 上流・下流の作業とのつながりを考えていない

  • データの流れ(指示・実績)がバラバラ

といった状態だと、本来の力が発揮されず、「あまり効果が出なかった…」という結果になりがちです💦

そこで私たちは、設計段階を何よりも大切にしています。


3. 省人化システム設計のステップ📝

ここでは、私たちが実際に行っている「設計」の流れをご紹介します。

① 現場ヒアリング・現地調査👀

まずは現場に足を運び、

  • 作業の流れ(動線)

  • 人やモノの動き

  • 設備の配置

  • 現場の「困りごと」

を細かくヒアリング・観察していきます。

このとき大事なのが、机上の数字だけで判断しないこと
現場のスタッフさんの口から出る、

「ここが一番しんどい」
「ここでよく詰まるんです」
「この作業はベテランじゃないと難しい」

といった生の声が、設計のヒントになります✨

② 課題の整理と「優先順位づけ」📊

次に、ヒアリング内容をもとに

  • どの工程にムダ・ムリ・ムラが多いか

  • どの作業を自動化すると効果が大きいか

  • 逆に、今は人のまま残した方が良い作業はどれか

を整理していきます。

すべてを一気に自動化するのではなく、

  1. 効果が大きいところ

  2. 導入ハードルが低いところ

  3. 将来の拡張がしやすいところ

のバランスを見ながら、優先順位をつけていくのがポイントです👍

③ コンセプト設計・レイアウト検討📐

課題が整理できたら、

  • 搬送ラインのレイアウト

  • ロボット・機器の配置

  • 作業者の立ち位置や動線

  • 安全柵・センサーの配置

などを図面に落とし込んでいきます。

この段階で、
「作業者はどこで何をするのか」
「どのタイミングでシステムが動くのか」
をイメージしながら設計することで、後のトラブルを大幅に減らせます🌟

④ 投資額と効果の試算💴

省人化は、どうしても初期投資が発生します。
そこで重要になるのが、コストと効果の見える化です。

  • 何名分の作業を置き換えられるのか

  • 残業時間はどの程度削減できるのか

  • 不良率・ロス率の低減効果

  • 何年で投資回収できるのか

これらを数字でシミュレーションし、
「この規模なら3年で回収」
「ここまでやると5年スパンの投資」
といった形でご提案します📈


4. 設置工事のリアルな流れ🛠️

設計内容に合意いただいたら、いよいよ設置工事です。
ここでは、よくあるパターンを簡単にご紹介します。

① 既存設備との調整・レイアウト変更

  • 既存ラインを一部撤去・移設

  • 電源・配線・配管のルート変更

  • 床のアンカー打ちや補強

など、「新しいシステムを置くための下準備」を行います。

② 機器搬入・据付

ロボット、コンベア、ラック、センサーなどの機器を搬入し、
図面通りに据え付けていきます。

このとき重要なのが、
安全柵・非常停止スイッチ・センサーの配置です🚨
省人化が進むほど、機械が自動で動くエリアが増えるため、
「人が誤って侵入しない仕組みづくり」が欠かせません。

③ 試運転・動作確認

機器の据付が終わったら、

  • 単体での動作確認

  • ライン全体の連動確認

  • 異常停止時の挙動確認

などを繰り返し行い、問題がないかをチェックします。

そのうえで、実際の製品やダミーを流しながら、
現場スタッフさんにも立ち会っていただき、細かな調整を行います。

「この表示、もう少し大きくしてほしい」
「このタイミングでブザーが鳴ると分かりやすい」

といった現場からの要望を反映しながら、
より使いやすいシステムへと仕上げていきます✨


5. 「導入して終わり」ではなく、スタートライン🚀

省人化システムは、導入した直後よりも、
半年〜1年使っていく中で本当の効果が見え始めることが多いです。

  • 現場がシステムに慣れてくる

  • データが蓄積されてくる

  • ボトルネックが別の工程に移ってくる

こうした変化に合わせて、

  • ソフトの微調整

  • レイアウトの見直し

  • センサー位置の変更

などを重ねていくことで、
「生きた省人化システム」へと育っていきます🌱

私たちは、設計〜設置だけでなく、
その後の運用・改善まで含めて、長くお付き合いできるパートナーでありたいと考えています😊


6. まとめ✨

  • 省人化システムは「人を減らす」のではなく、「人にしかできない仕事に集中してもらう」ための仕組み

  • 設計段階で現場の声をしっかり聞き、課題を整理し、優先順位をつけることが成功のカギ🔑

  • 設置工事では、安全性と現場の使いやすさを両立させることが重要

  • 導入後も運用改善を続けていくことで、投資効果を最大化できる💴

「うちの現場でも省人化できるのかな?」
「まずはどこから手をつけたらいい?」

そんな疑問があれば、ぜひお気軽にご相談ください📩
一緒に、現場に合った“等身大の省人化”を考えていきましょう🤝✨

 


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